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気になる給与事情
福祉用具専門相談員の給与は?
福祉用具のプロフェッショナルである福祉用具専門相談員に転職するなら給与事情も気になるところでしょう。同じ介護業界で働く他の職種と比べて平均年収はどれくらいなのか、地域によって差があるのかなど、なかなか聞きにくいポイントをまとめていますのでぜひ参考にしてください。
平均年収は約354万円
福祉用具専門相談員の求人を掲載している求人サイトのデータによると、福祉用具専門相談員求人の平均年収は2020年時点で約354万円でした。もちろん、地域や雇用形態の違いによって差もあります。福祉用具専門相談員はパートや契約社員、派遣や正社員など幅広い雇用形態で募集されています。そのため、年収幅も148万円から478万円ほどと幅広くなっています。
年収で振り分けてみると、全体の67%が年収200万円台以上、30%が年収300万円以上となっています。介護業界でも比較的平均年収が高めだといわれている介護福祉士でも平均年収は330万円前後なので、若干ですが福祉用具専門相談員のほうが高い傾向にあるようです。
月収ベースで見てみよう
年収から換算すると福祉用具専門相談員の平均月収は23.3万円前後です。雇用形態が多様なので月収幅で見てみると、約12.3万円から39.8万円となりますが、事業所を複数経営しているような大手のところではそもそもの給料ベースが高いため、他の事業所に比べて高めに設定されているようです。中には全国平均よりも10%ほど高いところもあります。
福祉用具専門相談員は利用者が福祉用具を選ぶ時に相談に乗ったり、アドバイスしたりするのが主な仕事ですが、カタログを配布したり、新商品をプレゼンしたりといった営業も大切な仕事です。そのため、営業成績によってはインセンティブがつく場合があります。通常の給与にプラスされるため、営業成績によっては平均月収以上の給与を受け取れる可能性があります。
地域別の給与相場
福祉用具専門相談員の給与は地域性が大きく反映されています。福祉用具専門相談員に限ったことではありませんが、人口が多い地域は事業所の数も多いため東京などの首都圏は全国平均値の中でも高い位置にいます。その東京と比べても大差ないのが北海道です。全国平均が約23.3万円なのに対し、北海道の平均月収は約24.2万円と8%ほど高くなっています。また、北海道ほどではないにしろ青森や岩手、秋田や福島などの東北地方も平均月収よりも高めの金額が設定されています。
なぜ北海道や東北地方は他の地域よりも高めに設定されているのでしょうか。それは、地方は首都圏よりも高齢者の割合が多く介護需要が都会よりも高まっているからです。福祉用具を必要とする人の数も比例して高まっているため、専門的な知識を有している福祉用具専門相談員の月収も高めに設定されているのでしょう。
福祉用具専門相談員に興味がある人へ
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日常生活で介護が必要になっても滞りなく快適に過ごすためには福祉用具が欠かせません。その福祉用具について専門的な知識を持っているのが福祉用具専門相談員です。利用者1人ひとりに適した福祉用具を提案します。